東日本大震災アーカイブ

仮設住宅に伝統の舞 安達で浪江の川添保存会

二本松の仮設住宅で住民に獅子舞を披露する川添芸能保存会員

 東京電力福島第一原発事故で避難している浪江町の川添芸能保存会は1日、町民が生活する二本松市の安達運動場仮設住宅で伝統の獅子舞を披露した。東日本大震災からの復興と原発事故の早期収束を願った。
 同保存会の石沢孝行会長(白河市に避難)ら9人が、小太鼓や笛の音に合わせ、川添地区伝統の舞を演じた。
 集まった住民の頭を獅子頭でくわえ、無病息災を祈った。
 会場では獅子舞を懐かしむ住民の姿も見られた。石沢会長は「みんなばらばらに避難しているが、古里に帰れる日まで頑張ろう」と激励した。