東日本大震災

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ハマナスに願う再生 相農高生、避難住民ら植樹 津波で被災...小高・塚原の海岸

地域の再生への願いを込めてハマナスを植樹する相馬農高生

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の避難指示解除準備区域となっている南相馬市小高区塚原の海岸で15日、相馬農高生と避難先から集まった住民やボランティアが、同高生の育ててきたハマナスを植樹した。植樹した場所はかつて集落があった土地。参加者は、津波で失われた自然や人の営みの再生への願いを込めて苗を植えた。
 同校の農業クラブは、津波被害を受け絶滅が心配されるハマナスを再生しようと、自生地だった相馬市の松川浦などで種を採取し、試行錯誤しながら発芽に取り組んできた。平成26年春に発芽した苗は高さ30センチほどに育った。
 小高区の再生策を話し合う懇談会、塚原地区の住民とも協議し、県の協力も得て地区の海岸に約200本を植樹することになった。
 15日は高校生約20人、住民やボランティア約20人が参加。砂地をスコップで掘り、ポットから出した苗を、とげに注意しながら丁寧に植えた。
 苗を育ててきた草花班班長で生産環境科3年の伹野美奈さん(17)は「先輩の苦心を経て発芽率を上げることができた。地元の人の参加も得て、植樹までこぎ着けることができてうれしい」と話した。
 自宅がすぐ近くにある鎌田一二さん(76)は妻と一緒に参加した。「仮設から自宅に戻っても普段は誰もいない。人が集う雰囲気ができてうれしい。花が咲いたら見に来るよ」と笑顔を見せた。
 ハマナスは初夏にピンクの花が咲き、10月に実も付けるという。

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