東日本大震災

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23日、初の実戦 ふたば未来学園高野球部 「夏1勝」へ試合感磨く

「夏一勝」に向け、練習に励む部員

 広野町に今春開校したふたば未来学園高硬式野球部は23日、いわき市のいわき海星高との練習試合で初陣に臨む。市内の福島高専グラウンドで午前10時半ごろから対戦する。今春の発足時、2人だった部員は17人に増えた。7月に開幕する全国高校野球福島大会にも出場する。夏1勝-。部員は夢を追い掛け、練習に打ち込む。
 「ナイスプレー」「ドンマイ」。楢葉町のならは球場に部員の声が響く。広野町から約10キロ離れたグラウンドにバスで向かう。ほとんどの部員が未経験者だ。道具はそろわず、練習着もない。運動着姿で汗を流す。
 当初、入部したのはトップアスリートコースの遠藤和明主将(15)と草野陸世副主将(15)だけだった。「試合ができる9人を何とか集めよう」。2人は休み時間や放課後、野球に興味を持つ同級生に声を掛けた。4月下旬に女子2人を含む選手14人、女子マネジャー3人が集まった。
 練習は困難の連続だった。キャッチボール、打撃、走塁...。何1つ満足にできない。部員の松本圭央(けいお)君(15)はテレビで見た甲子園に憧れ、入部した。しかし、なかなか上達しない自分に焦り、くじけそうになった。それでも少しずつ成長しているのが分かる。「毎日の練習が楽しい。早く試合のグラウンドに立ちたい」と目を輝かせる。
 平成9年、いわき市の平工高を春の甲子園に導いた実績を持つ荒峰雄監督(52)は今月上旬、夏の福島大会への挑戦を決めた。ひた向きに努力する部員の気持ちに報いたかったからだ。「野球が大好きで必死に白球を追い続ける。高校野球の原点を教えられる」と頑張りをたたえる。
 チームは夏1勝を胸に練習を重ねている。遠藤主将は「忘れられない夏にしたい」と闘志を燃やす。
 いわき海星高との試合は、本番に向けて足りない部分を知り、補強する大事な一戦となる。

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