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記者が歩く福島の今 県民守る施設建設急ピッチ 福島医大ふくしま国際医療科学センター

鉄骨を組み上げる工事が進む「ふくしま国際医療科学センター」のD棟

 福島市の福島医大で「ふくしま国際医療科学センター」の建設工事が急ピッチで進んでいる。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で被災した県民の命を守るため、国内最先端の医療設備を備えた施設となる。平成28年度の全面稼働を目指している。
 センターの建設工事は26年に始まった。AからD棟まで4棟が、構内の駐車場だった場所などに建てられる。大型クレーンのアームが空に向かって伸び、重機の動き回る音が響き渡っている。最も大きなD棟(地下1階、地上7階建て)では鉄骨を組み上げる工事が進んでいた。
 県民の健康を見守る「放射線医学県民健康管理センター」や病気の早期発見・治療を担う「先端臨床研究センター」が開所する。最先端医療を提供し、創薬に役立つ情報などを企業に提供する部門も設けられる。
 産婦人科医と小児科医が不足していることを受け、妊婦や胎児、新生児を対象とした周産期医療の拠点も置く。国内最高レベルの医師を専任教員として招き、県内五つの地域周産期母子医療センターでの診療を支援する。
 谷川攻一福島医大副学長兼ふくしま国際医療科学センター総括副センター長(58)は「健康見守り、早期診断、高度医療の提供などを1つの組織の中で連携して実施するのは国内で珍しい取り組みだ」と強調する。
 センターが、放射線に不安を抱える県民らにとって心強い存在になるよう期待したい。(本社整理部・室井 恒大)

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