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創作神楽で鎮魂 福島「未来の祀り」最終日 和合亮一さんら口上

「風来」で口上を述べる和合さん(中央)ら

 福島市で21日から繰り広げられてきた「未来の祀(まつ)りふくしま」は最終日の23日、市内の福島稲荷神社で、ふくしま未来神楽「風来」を奉納し、東日本大震災で亡くなった人の鎮魂と古里の再生を祈った。
 「風来」は、復興を歩む福島から新しい「風」を呼び起こす思いを込め、実行委員会発起人である同市の詩人和合亮一さんの詩を基に創作した。阿武隈川を東京電力福島第一原発事故で苦しむ竜に見立て、竜が再生するまでを描いた。和合さんら3人が口上を述べ、舞い手「福神」の約10人が夜風に乗り軽やかに舞った。
 「風来」奉納に先立ち、「福神」の約20人が、川俣町の山木屋太鼓の演奏に合わせてキツネ踊りや序の舞「荒ぶる大河(龍)」を演じた。口笛奏者ら女性による雅楽も繰り広げた。
 和合さんは終了後「未来の祀りを続け、福島の文化にしていきたい」と話した。

■伝統芸能心の支えシンポ
 神楽奉納に先立ち、市内のNTT東日本福島支店大町ビルで、シンポジウム「神楽を巡って」を開催した。
 和合さんが司会を務め、懸田弘訓さん(民俗芸能学会福島調査団長)、丹治正博さん(福島稲荷神社宮司)、森幸彦さん(伊勢大御神宮司・県立博物館専門学芸員)、鎌田東二さん(宗教学者)が意見を交わした。
 懸田さんは「どんな言葉も家族を亡くした人には届かない。ただ共に祈ること」と述べ、神楽をはじめ伝統芸能が人々の心の支えになり得ることを示した。鎌田さんは今回の創作神楽について「新しい祈りの形式として期待したい」と述べた。

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