環境省は中間貯蔵施設で保管する汚染土壌を放射性セシウムが付着しやすい粘土などと、砂・小石に分離する「土壌分級」の実証試験を県内で実施する方針を固めた。平成28年度に実証プラントを完成させ、試験に入る。28年度政府予算の概算要求に関連事業費14億2800万円を計上した。
実証プラントの設置場所は、同省が地元との調整を踏まえて決定する。中間貯蔵施設の敷地内か周辺地域となる可能性が高いとみられる。プラントを活用して土壌分級の技術開発を進め、数年程度で実用化を目指す。将来的には中間貯蔵施設で保管する汚染廃棄物を減量し、保管から30年以内の県外最終処分につなげる考えだ。実証試験は民間事業者に委託する。
(カテゴリー:福島第一原発事故)