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近づく古里富岡 中華料理「桃源」、11月いわき移転 福島市での出会いに感謝

福島での多くの出会いに感謝し、厨房に立つ高野さん

■高野修平さん(31)
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後、富岡町から避難先の福島市で中華料理「桃源」を営んできた高野修平さん(31)は今月末で店を閉じ、11月にいわき市で新たな店のオープンを目指す。「少しでも古里に近い場所で、店を開きたい」と新たな1歩を踏み出す。
 富岡町のJR富岡駅の駅前にあった店舗は、震災の津波で流されてしまった。その後、原発事故で避難を余儀なくされた。
 平成24年5月、父敬喜さん(61)と福島市西中央に「西中央店」を構えた。自慢の「木くらげと卵、豚肉炒め定食」や「ニラレバ炒め定食」は人気で、市内に避難する同じ古里の常連客に加え、新しい客も増えた。
 しかし、心の中には「福島の人たちは温かくて大好きだけど、自分は浜の人間。いつかは浜に戻り、店を再開したい」との思いがあった。
 敬喜さんも古里に近い場所での営業を願い、いわき市内で物件を探していた。このほど、いわき市常磐西郷町落合に以前、中華料理店だった建物が見つかり、高野さん親子は移転を決めた。
 福島市で育んだ多くの人との出会いに感謝し、精いっぱい料理しようと厨房(ちゅうぼう)に立つ。

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