■8月11日
・日本相撲協会の大相撲夏巡業「復興大相撲南相馬場所」は南相馬市スポーツセンターで開かれた。白鵬関、鶴竜関の両横綱ら人気力士が迫力ある取組を見せ、被災地の観客を沸かせた。
■18日
・東京電力は福島第一原発構内のK排水路と呼ばれる排水路から放射性物質を含む雨水が港湾外の海に流出したと発表した。港湾内に通じる別の排水路に移送するポンプが全8台中、6台しか稼働せず、あふれたのが原因とみられる。
■20日
・JR常磐線の全線運行再開に向け、JR東日本は夜ノ森(富岡町)−双葉(双葉町)駅間で試験除染を始めた。原発事故に伴い高線量地区の線路を本格的に除染するのは初めて。年内にも作業を終わらせて来年3月までに試験結果をまとめる。
■26日
・県は原発事故に伴う避難区域外から避難した「自主避難者」の帰還を支援するため、引っ越し費用として1世帯当たり最大10万円を補助する方針を決めた。内堀雅雄知事が記者会見し、発表した。
・伊達地方の自治体や生産団体、県などでつくる県あんぽ柿産地振興協会はあんぽ柿の加工再開モデル地区を拡大し、伊達、桑折、国見の3市町の全域と福島市の24地区とする。福島市で開かれた会議で決めた。
■30日
・震災と原発事故で休止していた楢葉町・木戸川のサケ漁が今秋、5年ぶりに復活する。木戸川漁協の総会がいわき市の漁協四倉事務所で開かれ、漁や採卵の実施を盛り込んだ事業計画を正式に決めた。
■31日
・原発事故に伴う避難指示解除準備、居住制限両区域の解除に向けた準備宿泊が南相馬市、川俣町山木屋、葛尾村の両区域で始まった。田村市都路地区、川内村、楢葉町に続き4例目。期間は3カ月間。
■9月3日
・国と東電は福島第一原発の汚染水低減策の一つ「サブドレン計画」で、1〜4号機建屋周辺の井戸から地下水をくみ上げる作業を始めた。くみ上げた水は集水タンクに貯蔵して浄化設備で処理した後、放射性物質濃度が基準値を下回っていることを確認した上で海洋放出する。
■5日
・政府は原発事故に伴う楢葉町の避難指示解除準備区域を解除した。避難指示解除は田村市都路地区、川内村の一部に次いで3例目で、全域避難の自治体では初めてとなった。対象人口は約7400人とこれまでで最も多い。
■8日
・太田昭宏国土交通相は参院国土交通委員会で、いわき市の常磐自動車道いわき中央インターチェンジ(IC)−仙台東部道路岩沼ICの約127キロにわたる暫定2車線について、4車線化に向けた取り組みを進める考えを明らかにした。
(カテゴリー:震災から4年)