環境省は24日、飯舘村で東京電力福島第一原発事故に伴い半壊以上と判定された家屋の解体作業を開始した。
同省は長期避難で傷みが進み、市町村から半壊以上と判定された避難区域内の家屋を無償で取り壊している。解体が始まったのは8市町村目で、今回は村民から約3000棟分の申請があった。
初日は居住制限区域にある同村深谷の農業斎藤昌良さん(58)方で、作業員が重機を使い約140平方メートルの木造平屋の物置を倒した。
廃材は仮置き場に移し、一部は木材などに再利用する。
同省は帰還を希望している世帯を優先して作業を進める。
(カテゴリー:福島第一原発事故)