東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示が9月5日に解除された楢葉町で5日、サケ漁の再開に向け、東日本大震災の津波で壊れたやな場の設置作業が始まった。
設置作業は木戸川漁協が行っている。5日は木戸川に重機が入り、漁協の役員らが「やな」とよばれる構造物の組み立てと取り付けに励んだ。漁協によると、3日程度で工事が完了する見通し。早ければ18日から5年ぶりに、やな漁が始まる。
木戸川のサケの遡上(そじょう)は本州有数だったが、震災でやな場やふ化場が壊れた。
震災前は年間7万匹から10万匹のサケを捕獲し、1200万匹から1500万匹の稚魚を放流していた。
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