東日本大震災アーカイブ

復興願うタイル絵付け 来春、小名浜の公園にベンチ設置

秤屋実行委員長(右奥)の指導でタイルの絵付け作業に取り組む児童

 いわき国際セラミックコラボレーション交流推進協議会は、いわき市小名浜のみなと公園に来春、ベンチを設置する。ふくしま原発避難子供・若者支援機構が運営する「たまきはる福島基金」が支援する。ベンチには市内や楢葉町の子どもたちがデザインしたタイルを張り付け、復興のシンボルとする。小名浜一小で5日、陶芸家・秤屋苑子実行委員長による指導が行われ、児童たちがタイルの絵付け作業に取り組んだ。
 同公園は東日本大震災の津波でベンチ5基が流された。同協議会が子どもたちの心の復興につなげようと企画した。
 同校の5年生約60人は先月28日に磁器土をこねてタイルを作り、思い思いに花や星などの下絵を描いた。特殊絵の具を使い、丁寧に色を付けた。自分の作品と分かるよう名前やイニシャルも入れた。
 子どもたちが色付けしたタイルは秤屋実行委員長が焼き、完成させる。来春、取り付け作業を行う。

カテゴリー:福島第一原発事故