福島医大に整備が進められている「ふくしま国際医療科学センター」を構成する4棟のうち、ふくしまいのちと未来のメディカルセンター棟の完成が、当初予定していた来年5月から半年程度遅れる見通しとなった。災害医学・医療産業棟も来年5月の完成予定が2カ月程度、遅れるという。県が21日、発表した。
県によると、建設予定地の地盤から、想定していなかった大きな岩が大量に出て、工法を変更したことなどが理由。
特に、メディカルセンター棟は同医大付属病院に近く、騒音や振動対策などで作業時間が制約されるため、大きな遅れが生じたという。
環境動態解析センター棟、先端臨床研究センター棟に工期の変更はなく、来年2月の完成を目指している。
ふくしま国際医療科学センターは、28年度内に全面稼働する予定。
県は「一部で工期が遅れるが、平成28年度内の全面稼働の計画に変更はない」としている。
(カテゴリー:福島第一原発事故)