福島県二本松市東和の農家でつくる果実酒製造販売会社「ふくしま農家の夢ワイン」は、地元産ブドウを使った赤ワイン「ビュベット・ド・コハタ」を14日発売する。地域の復興を目指し、これまで少量の限定販売やリンゴ酒販売を行っていたが、ワインの本格的な製造販売は初めてとなる。
地元で収穫したブドウ「ヤマソーヴィニヨン」と茨城県産のブドウをブレンドし、9月から酒造りに入った。地元産以外のブドウも使って量を確保し、本格的な製造にこぎ着けた。斎藤誠治社長は「軽い飲み口で、爽やかな味に仕上がった」と話す。
14、15の両日に行われる二本松産業祭に合わせて発売する。産業祭会場では試飲販売も行う。
斎藤社長らは9日、二本松市役所を訪れ、新野洋市長に発売するワインの魅力をアピールした。新野市長は「二本松の新たな名物に」と期待を寄せた。
「ビュベット・ド・コハタ」は720ミリリットル入りで1800円(税別)。道の駅ふくしま東和と道の駅安達、県内各小売店で取り扱う。問い合わせはふくしま農家の夢ワイン 電話0243(24)8170へ。
(カテゴリー:福島第一原発事故)