■10月12日
・林幹雄経済産業相は就任後初めて東京電力福島第一原発を視察した。終了後、報道陣の質問に答え、福島第二原発の再稼働について、事業者である東電が決めるという考えを示した。
■13日
・内堀雅雄知事は、イタリア・ミラノ市のミラノ大で同大幹部と懇談し、本県に関する正しい情報発信に向けて協力することで合意した。双方が連携して福島の現状を正しく伝え、原発事故に伴う国際的な風評の払拭(ふっしょく)につなげる。
■18日
・東日本大震災と原発事故で中断されてきた楢葉町の木戸川のサケ漁が5年ぶりに復活した。水揚げしたサケは木戸川近くの農林水産物処理加工施設で放射性物質のモニタリング検査を行い、放射性セシウムは検出限界値未満だった。
■19日
・日本原子力研究開発機構(JAEA)の楢葉遠隔技術開発センター(モックアップ施設)の開所式は楢葉町の同所で行われ、関係者が廃炉技術の研究進展に期待を寄せた。安倍晋三首相、高木毅復興相、馳浩文部科学相、内堀雅雄知事、松本幸英楢葉町長らが出席した。
■20日
・東電は福島第一原発3号機の原子炉格納容器に計測器付きカメラを初めて投入し、内部調査を始めた。格納容器内部の水位は約6・5メートルで、これまでの推定とほぼ一致した。今後、溶融燃料(燃料デブリ)の取り出しに向け水中ロボットの開発を進める。
■22日
・県内の人工透析患者らでつくる県腎臓病協議会は原発事故当時、避難区域を除く中通りと浜通りの医療機関で透析治療を受けていた患者約4200人に、精神的賠償として1人当たり4万円を東電が支払うことで合意したと発表した。
■26日
・東電は福島第一原発で建設を進めてきた汚染地下水の海洋流出を防ぐ海側遮水壁が完成したと発表した。港湾内への流出量は1日400トンから10トンと大幅に減る見通し。汚染水対策は大きな節目を迎えた。
■30日
・福島第一原発の外洋につながるK排水路から汚染雨水の流出が相次いだ問題で、東電はK排水路の上流にある別の排水路から汚染雨水をくみ上げるポンプの設置工事が完了したと発表した。
■11月1日
・原発事故により避難指示解除準備区域になっている川内村下川内の荻、貝ノ坂両地区で避難指示解除に向けた3カ月間の準備宿泊が始まった。対象となる19世帯54人のうち、1世帯2人が登録した。
■5日
・任期満了に伴う大熊町長選が告示され、現職渡辺利綱氏=無所属=が無投票で3選を飾った。同町長選の無投票は平成19年以来、8年ぶり。渡辺氏の3期目の任期は20日から4年。
(カテゴリー:震災から4年)