東日本大震災アーカイブ

復興願い故郷で妙技 相馬の小高神社ではしご乗り

大勢が見守る中、はしご乗りを奉納する太夫

 東京電力福島第一原発事故で避難区域になっている南相馬市小高区の相馬小高神社で4日、新春恒例のはしご乗りが奉納された。東日本大震災、原発事故から5年目の新年に復興への思いを込めた妙技が力強く披露された。
 県鳶(とび)土木工業連合会相双支部の主催。地元の鳶職らが威勢よく「纏(まとい)振り」を披露。5人の太夫は次々にはしごを駆け登り、「一本八艘(はっそう)」「逆さ大の字」などの技を繰り出した。観衆は大きな歓声と拍手でたたえた。
 原発事故後は原町区の市役所前で実施していたが平成25年に同神社での奉納を再開した。

カテゴリー:福島第一原発事故