スイス東部ダボスで開かれた世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)から帰国した内堀雅雄知事は定例記者会見で、来年以降もダボス会議に出席し、復興に向かう県内の現状を継続的に発信していきたいとの考えを示した。
内堀知事は会見で、「(今回の会議で)福島のためのセッションを独自に設けてもらった。こうしたことを今後も続けていきたいとの思いはある。次の機会をつくっていきたい」と述べ、来年以降の出席に意欲を見せた。
現地ではスイスの大統領やエネルギー庁長官らと公式会談に臨んだほか、国際通貨基金(IMF)専務理事やイラク首相、パリ市長、ソウル市長らと懇談し、福島の現状などについて意見交換したことを明かした。
鶴ケ城の絵をあしらった招待状を会場で出席者に配ったという内堀知事は「福島を訪れてもらうよう呼び掛けながら、交流を深めることができた」と話した。
今回の会議では22日、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの福島再生をテーマにした対話形式のセッションが開かれ、内堀知事が復興の現状と課題などを国際社会に訴えた。
(カテゴリー:福島第一原発事故)