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(21)自分の手でつくる

フリースペースの開設予定地で、にぎわいづくりの構想を練る丑木

■会津若松市 Like会津実行委員会(下)

 ファッションショーが人と人、人と街なかの店舗を新たに結び付けた。
 会津若松市の若手経済人らでつくるLike(ライク)会津実行委員会が昨年5月に開いた「Runway(ランウェイ)コレクション」。モデルを務めた市民、衣装を提供した市内の協力店が会員制交流サイト(SNS)でつながる。おしゃれやグルメなどの生活情報を日常的にやり取りする流れが生まれた。
 会長の丑木(うしき)亮吉(36)=丑木ボデー本店専務=は「1日限りの盛り上がりではなく、女性たちが街で暮らす楽しみが広がった」と胸を張る。


 実行委員会は昨年8月と11月、市内で飲み歩きのイベント「夏の陣」と「秋の陣」を繰り広げた。
 男女の出会いの場をつくり、地元飲食店の集客を後押しするのが狙いだ。協力店を3時間以内で自由にはしごするルールを設け、2回の開催で合わせて約600人を集めた。
 実行委員会会計を務める中島可南子(33)=ルネッサンス中の島統括部長=は「協力店から常連客ができたと感謝された」と話す。市内有数の繁華街で生まれ、通りにあふれる声を聞いて育った。年を追うごとに人の流れが少なくなると感じているだけに、にぎやかな催しを今後も企画していきたいと考えている。


 会津若松商工会議所が昨年8月から9月にかけて、市内の各商店街を対象に行った調査では、空き店舗は前年から14軒増えて80軒に、駐車場や空き地は8カ所増えて397カ所となった。地方都市の例に漏れず、商業地の空洞化が進んでいる。
 こうした現状を受けて、実行委員会は西若松駅西側の県道高架橋下に若者向けの「フリースペース」を整備している。市が県から用地使用許可を得て、実行委員会に整備や運営を委託する。天候を気にせず、若者たちがバスケットボールやダンスを楽しめる空間を生み出す。草刈りや砂の運び入れを既に終えた。委託料と企業や団体、市民から募った協賛金で整地しネットを張る予定だ。6月のオープンを目指している。
 実行委員会が今後もさまざまな活動を続けていくためには、行政や企業の支援をいかに取り付けていくかが課題となる。メンバーは「楽しく生活できる会津若松を自分たちの手でつくり、次代に引き継ぎたい」と口をそろえる。(文中敬称略)=第1部終わり=


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