東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で休業していた楢葉町の特別養護老人ホームリリー園が30日、5年ぶりに事業を再開し、同施設で式典が催された。
約50人が出席した。松本哲雄理事長が「入所者が住み慣れた地域で、安心して健康な生活を送ることができるよう一丸となって取り組んでいく」とあいさつ。豊田真由子復興政務官、坂本耕一厚生労働省東北厚生局長、松本幸英楢葉町長、遠藤智広野町長らが祝辞を述べた。松本理事長らがテープカットし、施設の再開を祝った。
リリー園は楢葉、広野両町が出資した社会福祉法人「広葉会」が運営している。震災前は入所者80人、ショートステイ10人に職員約60人で対応していた。入所者22人、ショートステイ2人で再開する。4月中旬から受け入れを開始する。当面の職員数は24人。介護従事者の増員に合わせ入所者らを拡大していく方針。
町内の福祉施設は昨年9月の避難指示解除以降、デイサービスセンターやまゆり荘が再オープンしている。
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