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震災前比1.3倍に 南相馬の高齢者介護給付費

 相馬市の相馬中央病院の内科医森田知宏氏(29)は南相馬市の65歳以上の高齢者1人当たりの介護給付費が東日本大震災、東京電力福島第一原発事故以前に比べ、約1.3倍増加したとする調査結果をまとめた。避難の影響で家族が別々に暮らし、介護サービスを受けるケースが相次いだためと分析している。
 高齢者1人当たりの年間介護給付費の推移は【グラフ】の通り。平成21年は19万2000円、22年は20万5000円、23年は21万2000円だったが、震災、原発事故後の24年は25万9000円、25年は26万7000円、26年は27万円と増え続けている。震災前まで同居していた高齢者と家族が離れて生活するようになり、介護サービスを受ける人が増えていることが要因とみている。
 相馬市は被災した高齢者が同じ建物に暮らし、コミュニティー維持を目指す災害公営住宅「井戸端長屋」を整備した。森田氏は「1人当たりの介護給付費を抑えるには近所や地域住民同士の支えが大切」と指摘。今回の調査結果を踏まえ、井戸端長屋の成果も調べる考え。
 調査結果は英国の科学雑誌に掲載された。

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