双葉地方広域市町村圏組合消防本部が富岡町中央二丁目に設けている富岡消防署臨時拠点が15日、職員の24時間常駐体制に移行し、出動式が行われた。
富岡町の準備宿泊が17日に始まることを受けた取り組み。夜間の事故や急病、火災などに迅速に対応し、傷病者の重傷化防止や火災被害の軽減を図るため職員3人が臨時拠点に24時間常駐する。
出動式には職員約50人が出席した。大和田仁消防長が「町に帰った住民に安心だと思ってもらえるよう全力で職務に励んでほしい」とあいさつ。中嶋忠富岡消防署長が常駐体制開始を宣言し、小松裕之富岡消防署副署長が「災害に迅速、確実に対応し、地域防災体制の強化に全力で取り組む」と決意表明した。職員が消防車両に分乗し、管内のパトロールに当たった。
消防本部や富岡消防署は準備宿泊をする町民の数などを見据え、今後、職員の増員を検討する。
(カテゴリー:福島第一原発事故)