相馬市が同市尾浜の相馬双葉漁協相馬原釜魚市場敷地内に整備した荷さばき施設と海水浄化施設が完成し、18日、現地で落成式が行われた。関係者は漁業の本格再開の拠点となる施設の完成を祝った。
荷さばき施設の延べ床面積約8400平方メートル、一部3階建て。水揚げ場、せり場、活魚水槽、放射線検査室などを設けた。相馬双葉漁協が指定管理者として運営する。同漁協の事務所も入っている。
式には関係者約200人が出席した。立谷秀清市長と佐藤弘行組合長があいさつし、漁業再生を誓った。立谷市長、佐藤組合長らがテープカットした。大漁旗を掲げた漁船が湾内を航行し式に花を添えた。
魚介類の仕分けや梱包(こんぽう)などの作業に使う共同集配施設は既に完成し供用を開始している。以前の施設は東日本大震災の津波で損壊し、市が国の復興交付金を活用して建設した。各施設の総事業費約32億3000万円。
(カテゴリー:福島第一原発事故)