復興庁は1月12日、東日本大震災の被災地を支援する「復興応援大使」を新設し、リオデジャネイロ五輪体操男子金メダリストの内村航平選手(28)に委嘱した。イベントや県内への観光を呼び掛けるポスターなどを通じて復興を力強く後押ししてもらう。
内村選手は震災後、宮城県などで復興支援活動を展開しており、今村雅弘復興相からの委嘱要請を快諾した。復興庁で委嘱状を受けた内村選手は「自分の足で被災地に行き、感じたことを伝えていきたい」と抱負を述べ、「しっかりと良い演技をして被災地に勇気や感動を与えたい」と力を込めた。
今村復興相は「内村選手には負けてたまるかというファイトがある」と強調。復興に向けて取り組む被災地の励みになるよう期待を寄せ、県北地方特産のあんぽ柿を贈った。
■新ポスター「行くよ」 箭内道彦さん考案
ポスターは郡山市出身のクリエイティブディレクター箭内道彦さんが手掛ける。「行くよ」の文字とともに、復興を応援する内村選手の写真を掲載する。「来て」の2文字をシンプルに配置した箭内さん考案の県観光ポスターが現在使われており、新たなポスターを対になるよう掲示する予定だ。12日に復興庁屋上で撮影を済ませた。
箭内さんは「福島からの呼び掛けに応えるデザイン。復興がうまく進むように思いを込めた」と語った。
(カテゴリー:福島第一原発事故)