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凍み餅加工場完成祝う 葛尾の「おふくろフーズ」

6年ぶりの凍み餅作りを心待ちにする富子さん(右から3人目)ら

 葛尾村で再開を目指していた、凍(し)み餅を加工・販売する「ふるさとのおふくろフーズ」の加工場が村内野川に完成し、13日に安全祈願祭と火入れ式が行われた。15日から凍み餅作りを始める。東日本大震災以降、村内で食品加工業者が再開するのは初めて。関係者は特産品の加工再開が復興の一助になると期待を寄せた。
 おふくろフーズは地域の伝統食である凍み餅を後世に伝えようと、平成2年に農家の主婦6人で始めた。震災前は村の特産品として県内外で親しまれたが、東京電力福島第一原発事故による避難で生産中止を余儀なくされた。
 代表を務めていた松本富子(ひさこ)さん(80)の思いに家族が応える形で再開を決意。一部を除いて避難指示が解除された昨年6月に以前の加工場を解体し、今月10日に新たな加工場が完成した。松本さんをはじめ家族4人が従業員として勤務する。生産規模は震災前の1割程度で、出荷は4月ごろという。
 安全祈願祭では松本さんや篠木弘村長らが神棚に玉串をささげた。松本さんは「一時は再開に迷いがあったが、やっと古里の味を未来に伝えられる」と喜んだ。篠木村長は「再開は大変喜ばしい。食堂を再開する予定のせせらぎ荘で提供するほか、ふるさと納税でも活用したい」と協力を約束した。

カテゴリー:福島第一原発事故

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