東京電力福島第一原発事故で除染基準を下回る土砂が道路側溝に堆積している問題で、福島市は24日、県内で初めて土砂の撤去を始めた。
市内の佐倉小の通学路で作業員が側溝の土砂をすくい、プラスチックの容器に移した。市は平成28年度内に同小、西信中、荒井小、佐原小の市道通学路で撤去を完了させる。このほか県内では県といわき市が除去を始め、西郷村が側溝の堆積物状況を調査する予定。
除染基準(空間放射線量毎時0・23マイクロシーベルト)を下回る側溝堆積物は除染の対象外だったが、復興庁が1月、28年度実施分の除去費に充てる福島再生加速化交付金を県と3市村に配分すると発表した。基準を上回った道路の側溝堆積物は道路除染で除去している。
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