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アイス 霊山で再出発 片平雄作さん 33 ~伊達市霊山町~

アイス作りで古里の魅力を発信し続ける片平さん

 伊達市霊山町にある人気アイスクリーム店「まきばのジャージー」は、平成24年1月に東京都品川区に分店となる「セレーネイタリアンジェラート」を出店した。東日本大震災、東京電力福島第一原発事故後の風評で落ち込んだ売り上げを少しでも補いたいとの思いもあった。品川店は順調な滑り出しをみせた。

 東京都に構えた品川店の売り上げは当初、順調だった。「福島を応援したい」という温かな心に支えられた。だが、厳しい風評にさらされた。当時、県産の原料は使用していなかったが、「福島発」というだけで避ける人もいた。開店翌年の平成25年1月に看板を下ろした。

■『強まった地元愛』
 町内の「まきばのジャージー」は5年の開店以来、あらゆる面で地元にこだわってきた。地元の牛乳を使い、地元に根付いて営むスタイルを貫きたい―。都内への出店は商品を全国にアピールする機会となった一方、改めて古里を見つめ直すきっかけとなった。
 来年春に新たな挑戦が始まる。町内下小国にオープンする道の駅「伊達の郷(さと)りょうぜん」に商品を提供する計画を進めている。道の駅は相馬福島道路の霊山インターチェンジ近く。新しい交通の流れが生まれ、大勢の人が施設を利用するだろう。自慢の製品を知ってもらう絶好のチャンスだ。
 地元にしっかりと根を下ろし、地元から情報を発信するスタイルをこれまで以上に大切にしていきたい。

■『未来のために』
 昨年末に待望の長男雄都(ゆうと)が誕生した。常々思っていることがある。息子も自分と同じように古里を愛する気持ちを持ってくれるだろうか。そのためにも福島のそして霊山の魅力や素晴らしさを伝えていきたい。
 これからも地元とともに歩みながら、より一層地元に愛される店を目指していく。そして商品を通じて古里の自然の豊かさを伝えたい。思いはきっと息子にも伝わるはずだ。

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