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放射線 放射性物質 Q&A 山菜からセシウム健康への影響は

 山菜の中には高頻度に放射性セシウムが検出されるものがあるそうですが、どのようなものに多いのでしょうか。また健康への影響はどうなのでしょうか。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大原爆後障害医療研究所教授 高村昇さん

■基準厳しく、考えにくい

 山菜は、キノコほどではありませんが、比較的高頻度に放射性セシウムが検出されることが分かっています。長崎大がサテライトオフィスを設置している川内村には食品検査場が設置されており、住民の方が採取した野生のキノコや山菜に含まれる放射性セシウムの測定を行っています。
 その結果、2015年に採れた野生の山菜では、約1割で現在の基準値である1キロ当たり100ベクレルを上回る放射性セシウムが検出されています。放射性セシウムは山菜の種類によって検出される頻度が異なり、フキやウドではほとんど検出されませんでしたが、タケノコやワラビでは1割近くで、タラノメやゼンマイでは半分近くで、コシアブラではほとんどで基準値を超える放射性セシウムが検出されました。
 一方で、基準値を超えた山菜を数回食べたとしてもそれによる内部被ばく線量は比較的限られています。川内村で採れた山菜のうち、基準値を超えたものを1年間食べ続けたとしても、内部被ばく線量が1ミリシーベルトを超えることはなく、健康影響があるとは考えられません。これは現在の基準値が、内部被ばくが年間で1ミリシーベルトを超えないために、かなり厳しく設定されているためです。
 ただ、なるべく被ばくする線量を抑えるという観点から、野生の山菜の中で、比較的放射性セシウムが高頻度に検出されるものを採取したときには、1度食品検査場などで測定してみるとよいと思います。

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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