4月1日に避難指示が一部解除される富岡町の複合商業施設「さくらモールとみおか」は30日、ヨークベニマル新富岡店とツルハドラッグさくらモールとみおか店が営業を開始し、全面オープンした。関係者が「双葉郡の帰還住民の生活を支える拠点」の完成を祝い、初日から多くの買い物客でにぎわった。
オープニングセレモニーでは、宮本皓一町長が「施設がにぎわいと交流の要として双葉郡全域の復旧・復興を後押しすると確信している」と式辞を述べた。ヨークベニマルの大高善興会長が「ベニマルがあるから富岡に戻りたいと思ってもらえるように努力したい」とあいさつ。ツルハの鶴羽順社長は「テナント企業の皆さんと一丸となって町民に寄り添った運営に努めていく」と述べた。
宮本町長や高木陽介政府原子力災害現地対策本部長(経済産業副大臣)、長沢広明復興副大臣らがテープカットした。
オープンと同時に、町内をはじめ、周辺市町村の買い物客が入店し、新鮮な食品や日用雑貨などを買い求めていた。さくらモールには、両店のほか、ダイユーエイトや飲食店などが入居し、昨年11月に先行オープンしている。
(カテゴリー:福島第一原発事故)