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今夏、南相馬に搾油所 福島大が被災地営農支援

 福島大は平成29年度から郡山北ロータリークラブ(RC)と協力して菜の花の栽培・搾油を通して被災地の農業復興を支援する。被災地などで生産した菜の花を南相馬市に新設する搾油所で精製し、菜種油や食品に加工する。2日、福島大と郡山北RCが発表した。大学側は事業を31年4月開設予定の食農学類(仮称)の課程に取り入れたい考えで、学生が被災地の農業再生、産地形成を学ぶ場とする。
 福島大などが取り組むのは「菜の花栽培による浜・中通り地区の被災地農業支援プログラム」。推進体制は【図】の通り。国際奉仕活動に積極的な郡山北RCが運営費を管理し、事業計画の立案と実施は福島大うつくしまふくしま未来支援センターが担う。
 国際ロータリー財団のグローバル補助金約2350万円を受け、30年度までの2年間で事業を軌道に乗せる。財団による日本国内への補助金交付は初めて。
 福島大は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後、南相馬市の南相馬農地再生協議会と連携して耕作放棄地の保全や活用に向けて菜の花を栽培している。現在は菜の花を栃木県内の搾油所に運んで菜種油に精製している。南相馬市に設ける搾油所は福島大などが整備主体となり、6月完成、7月稼働を目指しており、搬送コストの軽減が期待できる。今年度は少なくとも菜種油約10トンを作る計画で、産地のブランド化を進める。
 さらに今年夏までに再生協議会と連携して「(仮称)うつくしまふくしま菜の花推進協議会」を発足させる。生産体制の拡大に向けて事業への賛同者を広く募る意向で、震災や原発事故で離農した生産者の営農再開や耕作放棄地を活用した栽培などを視野に入れて取り組みの広域化を図る。

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