いわき市のコンサルティング会社いわきユナイトは今月から、いわき産食材をブランド化し、県内外への販路拡大を目指す「地域商社」事業を新たに展開する。
地域商社とは、地域に眠る魅力ある産品やサービスを掘り起こし、新たな販路の開拓に取り組む事業者などを指す。農産物など地域資源の新たな価値を見いだし、より収益性の高い商品の開発や流通モデルの確立を目指す。
いわきユナイトは市内の農家「坂本農園」と連携し、いわきでイタリア野菜の栽培に取り組む。イタリア野菜の産地で、料理店や首都圏などに販路を広げている山形県河北町をモデルとして、来年の栽培・出荷を目標としている。
10日はいわき産業創造館で、山形県鶴岡市のイタリア料理店「アル・ケッチァーノ」オーナーシェフの奥田政行さんがイタリア野菜の魅力を紹介する講演会とミニ料理教室を開いた。奥田さんはズッキーニやビーツなどの野菜を用いて調理の実演を行った。来場した市民らは試食を通してイタリア野菜の魅力を堪能していた。
(カテゴリー:福島第一原発事故)