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生活基盤の整備着々 楢葉避難解除2年

建築工事が進む商業施設と交流施設の予定地。左側に災害公営住宅が並ぶ

 東京電力福島第一原発事故に伴い楢葉町に出されていた避難指示が解除され5日で丸2年となった。4日は来春オープン予定の商業施設と交流施設の建築工事安全祈願祭・起工式が町内で行われ、生活基盤の整備が着々と進む。町は町民が安心して帰還できる環境づくりに一層力を入れる。
 町の避難指示は2015(平成27)年9月5日に全町避難の自治体として初めて解除された。7月31日時点で全人口7215人の24・7%に当たる1784人が帰町した。町は、今年春に町内で小中学校が再開するなどの動きが帰還を後押ししたとみている。
 商業施設と交流施設は町の復興拠点「笑(えみ)ふるタウンならは」の災害公営住宅の西側約3・4ヘクタールに建設される。商業施設は鉄骨造りの平屋で、食品スーパー、飲食店などの共同店舗、ホームセンターの3棟からなる。東日本大震災以前に町内で営業していた事業所を中心に9事業所が出店する。町民の憩いの場、交流の場となる交流施設は鉄骨造り・一部木造の2階建てとなる。
 安全祈願祭・起工式には約70人が出席した。松本幸英町長は「来年春にはたくさんの笑顔が集う場となることを期待する」とあいさつした。吉野正芳復興相(衆院本県5区)、青木基町議会議長らが祝辞を述べた。
 商業施設でスーパーを運営するネモトの根本茂樹社長(55)は「身が引き締まる思い。町の復興に少しでも役に立てるよう頑張りたい」と決意を示した。約7年ぶりにクリーニング店を再開する猪狩哲也さん(48)は「地元に愛される店にしたい」と意気込んだ。
 避難している町民が暮らしている仮設住宅や借り上げ住宅の供与は来年3月末で終了する。町職員は住居の決まっていない町民の元を訪れて相談に応じている。町内では住宅のリフォームも進んでおり、町は「来年春になると帰還の動きはさらに加速する」とみている。
 松本町長は「町民が古里に戻りたいと思えるよう、魅力ある"新生ならは"の創造に努める」と話している。

カテゴリー:福島第一原発事故

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