東日本大震災

「福島第一原発事故」アーカイブ

  • Check

県産水素の活用明記 政府、基本戦略決定 製造拡大目指す

 政府は26日、水素基本戦略を関係閣僚会議で決定した。2020年東京五輪・パラリンピックでの県産水素活用を明記したほか、県内を新エネルギーの先進地とする「福島新エネ社会構想」をモデルに位置付け、水素製造拡大を目指す。
 安倍晋三首相は会議で、「福島のクリーンな水素を東京五輪・パラリンピックで活用し、福島復興の姿を世界に発信していく」と強調した。「水素はエネルギー安全保障と温暖化問題を解決する切り札になる」とも話し、日本が世界に先駆けて水素社会を実現する意義を述べた。
 国は「福島新エネ社会構想」に基づき、浪江町に再生可能エネルギーを活用した世界最大規模の水素製造拠点の整備を進めている。基本戦略は東京五輪・パラリンピックでの水素活用を「国民や訪日外国人に発信する絶好の機会」とし、県産水素の燃料電池バスや選手村での活用を盛り込んだ。2020年以降は県内の事業実績を生かしながら全国各地で再生可能エネルギー由来の水素製造拡大を図る。
 政府は2018(平成30)年度予算案に「福島新エネ社会構想」関連などとして415億円を計上している。県産水素の活用が基本戦略に明記されたことで、2019年度以降の予算措置の裏付けにもなる。
 戦略にはこのほか、2030年までの水素発電の商用化、自動車やバスなどモビリティー分野での水素利用拡大も目標に掲げた。2030年段階では水素で走る燃料電池車を80万台、バスを1200台、フォークリフトを1万台普及させるとし、発電と合わせた水素使用量は年間30万トンを想定している。仮に30万トン全てを発電で使うと原発1基分の100万キロワットに相当する量という。

カテゴリー:福島第一原発事故

「福島第一原発事故」の最新記事

>> 一覧

東日本大震災の最新記事

>> 一覧