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「チーム医療」充実へ 福医大「保健科学部」の設置構想

新学部の意義などを説明する竹之下理事長(右)と矢吹教授

 福島医大は25日、2021年度開設を目指す新学部「保健科学部(仮称)」の設置準備委員会を福島市の同医大で開き、設置構想の中間まとめを決定した。医療技術者を養成し、医師や看護師と連携して県民の命と健康を守る「チーム医療」の充実に向け、医・看護学部との合同演習を導入する。臨床検査学科では「細胞検査士」資格の取得に対応するほか、がん医療に関する教育科目を全学科に取り入れる。

 新学部には医療分野の専門技術者を養成するため、(1)理学療法学(2)作業療法学(3)診療放射線科学(4)臨床検査学-の4学科を設ける。いずれも4年制で定員は全体で145人。
 細胞検査士の養成機関は全国的に少ない一方、東京電力福島第一原発事故後に甲状腺検査が続く本県では診断に携わる技術者の確保が求められている。医療の高度化に伴い重要性が増している職種間のコミュニケーション能力を養うため、チーム医療の演習を医学部や看護学部と合同科目とする。
 同医大は中間まとめを踏まえ、2018年度から広報や教員の確保、入試・授業の計画づくり、必要な設備の調達、実習計画の調整などの準備を本格化させる。2020年3月に文部科学省に設置認可を申請する。
 新学部の校舎は福島市のJR福島駅東口に整備される。
   ◇  ◇
 設置準備委員会で委員長を務める竹之下誠一理事長兼学長は閉会後に記者会見し、「新学部の設置によって専門医療技術者の確保と医師や看護師の質の向上を図る」と語った。矢吹省司設置準備室長・医学部教授は「4学科が加われば医療系の総合大学という段階に入る。医・看護学部と一体となった教育・研究システムを目指す」とした。
 準備が順調に進めば一期生は現在の中学3年生となる。各学科や職種への関心を高めてもらうため県内全中学校にカリキュラムを記したチラシを配る。

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