福島県産食材を使ったフルコースディナーとオペラを楽しむ「神様から戴いた魂に響くギフトコンサート」は30日、奈良市の奈良ホテルで開かれた。
郡山市の声楽家橋本妙子さんが東京電力福島第一原発事故による風評払拭(ふっしょく)を目指して催した。食材はJA福島さくらが提供した。郡山市と奈良市は姉妹都市として交流を続けており、奈良、郡山両市などから約150人が出席した。
仲川げん奈良市長、佐藤和雄郡山市農林部長があいさつ。奈良ホテルの杉谷光弘総料理長が料理について解説した。橋本剛一JA福島さくら常務理事が県産食材の魅力を伝え、「風評はまだまだ根強い。風評払拭のために世界一おいしくて安全な県産の農産物をぜひ味わってほしい」と呼び掛けた。
橋本妙子さんはオペラや歌謡曲など幅広いジャンルの8曲を披露し、会場を沸かせた。
来場者は橋本さんの美声に酔いしれながら郡山市のブランド産米「あさか舞」や阿久津曲がりねぎなどを使ったフルコースディナーに舌鼓を打った。会場の一角では郡山市産のコイの加工品やシイタケ、カリカリ梅なども販売し、多くの人が買い求めた。
(カテゴリー:福島第一原発事故)