相馬市尾浜の摂取院で3月11日、四国八十八カ所霊場の「お砂踏み」が行われる。東日本大震災から7年となる同日、参列者が震災の犠牲者や亡くなった親族らを供養する。
震災後に実施しており5回目。愛媛など四国地方の僧侶が訪れる。参列者は各寺境内の砂の上に敷いた赤い毛せんに膝を付き、各寺の本尊の御影に手を合わせる。参列者には八十八カ所を実際に回り終えた際に発行される「結願之証(けちがんのしょう)」が交付される。
宗派を問わず、誰でも無料で参加できる。先祖らの供養をはじめ、家内安全、海上安全、商売繁盛なども祈る。同寺の鈴木俊隆副住職(29)は「どなたでも気軽に訪れ、心を癒やしてほしい」と呼び掛けている。
同寺は平服での参列を呼び掛けている。時間は午前10時から午後3時まで。
住所は相馬市尾浜字南ノ入234。問い合わせは摂取院 電話0244(38)8535へ。
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