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屋根カバー設置完了 第一原発3号機、秋にも核燃料取り出し

屋根カバーの設置が完了した3号機原子炉建屋のオペレーティングフロア。手前下は使用済み核燃料プール、奥の赤い橋のような機材は取り出し作業を行う燃料取扱機=21日午後(本社写真報道部・猪俣広視撮影)

 東京電力は21日、福島第一原発3号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出しに向け、原子炉建屋上部を覆う屋根カバーの設置を完了した。今秋の取り出し開始を目指す。
 カバーは全長約57メートル、高さ約18メートルで作業時の放射性物質の飛散を防ぐ。内部にはプール内で燃料を輸送容器に移す燃料取扱機や、輸送容器を地上に降ろすクレーンなどがある。
 3号機のプールには燃料566体が残されている。東電は取り出しに備え、燃料取扱機に取り付けた専用機器を遠隔操作してプール内にある小さながれきを撤去する。

■放射線量大幅に低減
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から間もなく7年となるのを前に、福島民報社は21日、設置を終えた福島第一原発3号機の屋根カバーの内部を取材した。建屋上部の空間放射線量は、がれきの撤去や遮蔽(しゃへい)対策で大幅に低減し、使用済み核燃料プールからの燃料取り出しに向けた準備は最終段階を迎えた。
 カバーに窓はなく、仮設ライトが足元を照らす。内部の空間放射線量は、入り口付近が毎時0.1ミリシーベルト前後、プール付近は最も高く毎時0.6~0.7ミリシーベルトを記録した。
 事故直後は最大で毎時約2000ミリシーベルトに上る地点もあり、作業員は近づけなかった。これまでに床面に鉄板を敷き詰めるなどの対策を施し、線量を下げた。東電の担当者は「現在は、作業員が1~2時間程度の作業ができる線量となった」と説明した。

カテゴリー:福島第一原発事故

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