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太宰府天満宮と福島高の絆 中学校の道徳教科書に梅のエピソード掲載

福島高の前庭で咲く「福高の暁」

 文部科学省の教科書検定に合格した中学校の道徳教科書で、福島市の福島高に福岡県の太宰府天満宮から贈られた梅の若木のエピソードが掲載された。
 掲載されたのは東京書籍の中学1年生用教科書。東日本大震災からの復興を願う人々の思いや、自然とのつながりなどを扱う項目の中で取り上げられた。
 神社関係以外は門外不出としていた太宰府天満宮境内にある「飛梅」伝説に由来する梅の若木5本が福島高に寄贈された。
 同校は震災で教室の大半が使えなくなり、生徒は3年間、仮設校舎での授業を余儀なくされた。不自由な学校生活を送っていた後輩を励まそうと卒業生が「学問の神様」として名高い太宰府天満宮に働き掛け、西高辻信良宮司の協力を得て若木の提供を受けた。
 5本のうちの1本は、福島高の愛称「福高」と震災からの復興をなぞらえ「福高の暁」と呼ばれている。
 中心となって事業に取り組んだ同校OBで福高33回卒代表幹事の篠木雄司さんは「教科書に載れば全国の中学生の事業への理解が深まる。太宰府の梅が福島にあることを知ってもらい、風評払拭(ふっしょく)につなげたい」と話した。渡辺健寿同窓会長は「福島の子どもに素晴らしい物語がさらに広がってくれればうれしい」と期待した。
 菅野誠校長は「教科書に載っている梅として、生徒をさらに勇気づける象徴になる」としている。

■素晴らしい思いが形に
 西高辻信良宮司の話 皆さんの素晴らしい思いが教科書という形になったのだと思う。5本の梅の植樹の際には私も福島高を訪れた。未来を担う生徒を勇気づける存在となるよう、常に天満宮から祈っている。

カテゴリー:福島第一原発事故

梅の若木のエピソードが掲載された東京書籍の中学1年生用道徳教科書

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