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2号機、4月から本格調査 第一原発使用済み燃料 1~3号機取り出し工程固まる

 東京電力は福島第一原発2号機原子炉建屋の使用済み核燃料プール内にある核燃料615体の取り出しに向け、詳細な工程を決めた。4月から高線量の5階部分の調査に入り、把握したデータに基づき2020年度にも建屋上部を全面解体し、2023年度ごろの取り出し開始につなげる。2号機の具体的な作業工程が固まったことで、使用済み核燃料が残る1~3号機全ての取り出し作業が本格化する。ただ、2号機建屋は極めて線量が高く、工程通りに作業が進むかは不透明だ。
 東電が29日の記者会見で発表した。計画では4月から原子炉建屋5階部分にあるオペレーティングフロア西側のコンクリート製壁面(厚さ約20センチ)に縦約7メートル、横約5メートルの穴を開ける。6月から2台の遠隔操作ロボットを投入して画像を撮影する他、空間放射線量や内壁の汚染濃度などを測定する。すでに設置してある箱形の前室(縦約17メートル、横約23メートル、高さ約10メートル)で開口部からの放射性物質漏えいを防ぐ。前室内部に空気循環装置を設置し粉じんの外部飛散を抑える。
 2020年度までに建屋内部の情報を収集し、上部の解体作業に入る計画。データに基づき建屋上部へのカバー設置など、使用済み核燃料の取り出しに向けた適切な手法を決めるとしている。
 2号機は原発事故発生時に水素爆発は免れたが、2012(平成24)年に原子炉格納容器の真上に当たる建屋5階で毎時880ミリシーベルトの放射線量が計測された。現在も高線量の状況が続いているとみられ、これまで詳細な調査は困難だった。
 東電の増田尚宏福島第一廃炉推進カンパニー最高責任者は記者会見で、2号機が建屋の形状を保っているのを踏まえ、建屋上部からの調査が進めば燃料取り出しは円滑に進むとの見解を示した。一方で「内部の状態が把握できていないため、調査を実施しなければ成功の可否は見極めきれない」とした。
 廃炉に向けた中長期ロードマップ(工程表)では使用済み燃料の取り出し時期について1、2号機は「2023年度めど」、3号機は今秋ごろからの予定となっている。
 使用済み核燃料プールに保管されている核燃料は1号機に392体、3号機に566体ある。4号機は2014年12月に全1533体を敷地内の共用プールに移送した。

■5、6号機の未使用燃料 新年度から敷地外に初搬出へ

 東京電力は2018(平成30)年度から福島第一原発5、6号機の使用済み核燃料プールにある未使用の核燃料計360体を取り出し、燃料製造元である原子燃料工業の東海事業所(茨城県東海村)に搬出する。原発事故後、第一原発の核燃料が敷地外に運び出されるのは初めて。29日、記者会見で発表した。5号機の168体、6号機の192体を移送する。6号機分は2019年1月ごろの搬出開始を目指し、5号機分は2020年10月ごろから順次運び出す方針。

カテゴリー:福島第一原発事故

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