県相双農林事務所双葉農業普及所は2日、7年ぶりに富岡町の庁舎で本格業務を開始した。双葉郡の営農再開や生産規模拡大支援へさらに力を入れる。
東日本大震災後、2014(平成26)年3月から広野町の仮設庁舎で業務をしてきた。県農林水産部の佐藤清丸技監が同日、双葉農業普及所を訪れ、「双葉地方の復興は、農業部門が先導していくという気概を持ってほしい。新しい農業づくりに向けて果敢にチャレンジしよう」と訓示した。
富岡、浪江両町では、昨春の一部避難指示解除に伴い水稲の実証栽培に取り組む地域が拡大し、大熊町では営農再開に向けて試験栽培に取り組んでいる。6日には再開した双葉農業普及所でコメの栽培指導会を開き、カリウム肥料の散布など放射性セシウムの吸収抑制対策などを伝える。
(カテゴリー:福島第一原発事故)