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復興への思い"抽出" 「絆舞」搾り作業

搾り作業を体験するひまわり信金の職員

 47都道府県産のコメで造る純米大吟醸酒「絆舞(きずなまい)」の搾り作業が23日、会津坂下町の曙酒造で行われた。「興(お)こし酒プロジェクト」に参画している全国の信用金庫の若手職員約20人が、発酵したもろみを酒と酒かすに分ける作業に臨んだ。
 県内から会津、ひまわり、福島の3信金、県外からは盛岡(岩手県)、新庄(山形県)、高岡(富山県)、城南(東京都)の4信金が参加した。若手職員は室内で発酵したもろみを布袋に入れ、槽(ふね)と呼ばれる容器内に次々と積み重ねた。重みでもろみが液体と固体に分かれ、酒が抽出された。
 ひまわり信金の渡部卓朗さん(22)は双葉町出身で、古里は現在も東京電力福島第一原発事故に伴う帰還困難区域内にある。「事故から7年が過ぎ、酒が飲める年になった。全国からの支援のありがたさを改めて感じた」と話した。
 若手職員らはプロジェクトを通じ絆を強めた。盛岡信金の天沼叶(かなえ)さん(20)は他県の信金職員と一緒に搾りたての日本酒を堪能し、「全国の人に味わってほしい」と声を弾ませた。
 酒造りを監修している曙酒造の鈴木孝市代表社員は「キレがあり、食事と合う。『絆舞』の名前の通り、大人数で飲み舞い踊ってほしい」と語った。
 プロジェクトは東京都品川区に本店がある城南信用金庫などでつくる「"よい仕事おこし"フェア」実行委員会の企画、福島民報社の特別協力。全国の信金が集めたコメをブレンドし、500ミリリットル瓶で1万3200本分の純米大吟醸酒を造る。精米歩合は都道府県の数にちなみ47%とした。
 絆舞は7月中旬に完成する予定。9月19、20の両日に東京都千代田区の東京国際フォーラムで開く「"よい仕事おこし"フェア」で披露し、販売する。

■金沢翔子さんがラベルを揮毫
 絆舞のラベルの文字は、いわき市遠野町に美術館があるダウン症の書家金沢翔子さんが揮毫(きごう)する。

カテゴリー:福島第一原発事故

搾りたての「絆舞」を手に乾杯する全国の信金の若手職員

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