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新生Jヴィレッジ始動 全天候型、9月8日供用開始

約7年4カ月ぶりに再始動したJヴィレッジ。スタジアムでは関係者らが見守る中、記念試合としてJヴィレッジSCとU-15県選抜が対戦した

 Jヴィレッジ(楢葉・広野町)は二十八日、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に伴う休業から約七年四カ月ぶりに営業を再開した。日本サッカー協会名誉総裁の高円宮妃久子さまを記念式典にお迎えし、県や双葉郡、サッカー界などの関係者が「復興のシンボル」となる施設の復活を祝った。内堀雅雄知事は新設する全天候型練習場の利用を九月八日に始めると発表した。

 メインスタジアムで催した式典には招待者約二百四十人はじめ、一般県民ら約千人が出席した。運営会社Jヴィレッジの社長を務める内堀知事が「多くの苦難を乗り越えて再始動する新生Jヴィレッジは本県復興のシンボル。どんな困難も克服できるという希望の光を国内外に発信する拠点となる」とスポーツ振興や双葉郡、浜通り、全県の活性化に生かす決意を示した。

 久子さまがお言葉を述べられた後、吉野正芳復興相(衆院本県5区)、田嶋幸三日本サッカー協会長、岡村正日本ラグビーフットボール協会長、柳沼純子県議会副議長、松本幸英楢葉町長、遠藤智広野町長が祝辞を述べた。

 ピッチの使い始めとなる「キックイン」ではJヴィレッジスポーツクラブ(SC)の中学生らがパスを交わした。震災犠牲者に黙とうをささげた後、震災発生時刻の午後二時四十六分からサッカーU-15(十五歳以下)県選抜とJヴィレッジSCが記念試合を行い、選手は国内最高水準の芝生の感触を確かめながらプレーした。

 Jヴィレッジは一九九七(平成九)年七月に国内初のサッカーナショナルトレーニングセンターとして開所し、震災後は原発事故収束に向けた拠点となった。今回の再開で五千人収容のスタジアムと天然芝ピッチ五面、人工芝ピッチ一面、百十七室を備える新宿泊棟など全体の八割程度が利用可能となった。

 九月にオープンする全天候型練習場は風雨や寒暖に影響されずサッカー、ラグビーなど多用途に利用可能な約一万平方メートルの人工芝ピッチ一面を備える。二〇一九年四月には養生中の天然芝ピッチ二面などを含め、全面再開を迎える。

 今後は二〇一九年のラグビーワールドカップ(W杯)公認キャンプ地に本県を内定しているアルゼンチン代表の利用が想定されるほか、二〇二〇年東京五輪に臨むサッカー男女代表が合宿をする。

 二十九日はオープニングイベントを催す。サッカー元日本代表選手や人気タレントが教室や試合などを通して交流する。
 記念式典には福島民報社から矢森真人代表取締役副社長が出席した。

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