長野県中野市で2023年、住民と警察官の計4人が殺害された事件で、殺人などの罪に問われた同市、農業青木政憲被告(34)の裁判員裁判公判が10日、長野地裁(坂田正史裁判長)で開かれ、被告人質問があった。被告は、全ての質問に「黙秘します」と繰り返した。
検察側は、黙秘の理由を質問。捜査段階の取り調べで殺害状況を供述していたことに触れ「被害者の家族のことを考えて、法廷であなたの口から話してもらえないか」と迫ったが、被告は「黙秘します」と話した。
弁護側から話しておきたいことはあるか確認されても「何もありません」と述べるにとどめた。