【北京共同】中国共産党は２９日、習近平総書記（国家主席）が主宰する中央政治局会議を開き、重要会議の第２０期中央委員会第４回総会（４中総会）を１０月２０～２３日に北京で開催すると決めた。新華社が報じた。策定を進めている中期経済目標、第１５次５カ年計画（２０２６～３０年）を中心に議論する。
トランプ米政権と貿易摩擦や安全保障で対立する中、効果的な政策を盛り込めるかどうかが焦点。５年に１度の共産党大会を２年後に控え、幹部人事の有無にも関心が集まる。
今年は第１４次５カ年計画の最終年に当たるが、対米貿易摩擦や不動産不況の長期化によって景気の先行きは不透明感を増している。政治局会議は第１５次５カ年計画の基本方針について「わが国の発展環境が直面する深刻かつ複雑な変化を深く分析し、戦略的な構想を示した」と評価した。
経済運営については、習指導部が産業高度化のために重視する「新たな質の生産力」を強化。高水準の開放を維持し、資源配分で市場の役割を十分に発揮させる必要があるとした。