【キシナウ共同】欧州南東部の旧ソ連構成国モルドバで28日、議会(一院制、定数101)選挙が行われ、国営モルドプレスは29日、親欧米のサンドゥ大統領が率いる与党「行動と連帯」が単独過半数を獲得する見通しとなったと報じた。中央選挙管理委員会によると、開票率99%以上で「行動と連帯」の得票率は50%、親ロシアの野党連合「愛国者ブロック」が24%で続いた。
モルドバはウクライナの隣国で、国内には親ロシア派支配地域を抱える。指摘されたロシアの選挙介入を退けて与党が政権基盤を維持する見通しとなり、政治的混乱を回避し、サンドゥ氏が目標とする2030年までの欧州連合(EU)加盟に向けて前進した。