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特別賞 WATASIJAPAN(白河) 和服をムスリム服に

2020.03.10 16:35

 イスラム教徒が身に着ける女性用衣料を製造販売している。女性がかぶる布「ヒジャブ」、体のラインを隠す「アバヤ」やロングカーディガンなどのムスリム服、礼拝着「ムクナ」など商品は数種類に及ぶ。
 イスラム圏向けのお土産を探し求める人を主要な購買層にしているほか、来日するイスラム教徒の購入も見込んでいる。世界的に教徒が増えており、ビジネスチャンスは広がっている。インドネシア、マレーシアは多くの人口を抱えるアジアのイスラム国。日本とつながりが深く、来日者は増加しているという。インターネット販売の一方で、空港やホテルなどに展示スペースを確保し、製品の良さをアピールしている。商社やメーカーとの連携も視野に入れている。裕福な中東産油国の女性消費者の動きにも常時、目を凝らす。
 中古和服を材料にしている。日本製の良質な素材をスタッフが一品一品、時間をかけ再生し大手アパレルの製品との差別化を図る。スタッフ全員が育児中の女性であるのも特長。名和淳子代表社員(44)は「女性が活躍できる場を提供し続けたい。生産性を高めることが今後の課題となる」と見ている。改善策として、縫製工場のベテラン職人から技術指導を受けている。
■メモ
▽設立=2016(平成28)年2月
▽代表社員=名和淳子
▽従業員数=2人
▽住所=白河市泉田池ノ上131の1
▽電話番号=0248(29)8777