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特別賞 福豆屋(郡山) 駅弁で風評払拭に貢献

2020.03.10 16:53

 「駅弁は地域の食材の広告塔」とのモットーで、県産食材をメインにした駅弁を作り続けている。JR東京駅やイベントでの販売、有名芸能人と協力した独自の弁当作りなどを通して東京電力福島第一原発事故の風評払拭(ふっしょく)に貢献している。
 「福島に行ってみたい、また来たい」と思ってもらえる商品開発を心掛け、「小原庄助べんとう」「滝桜べんとう」など本県の観光PRも兼ねた多彩な弁当を売り出している。地元産「あさか舞コシヒカリ」の間に、のりを挟んだ「海苔のりべん」はJR東日本主催の駅弁味の陣でグランプリを獲得した。
 二〇一四(平成二十六)年からのふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)に合わせ、県と「おもてなし女子駅弁」を開発。麓山高原豚など県中地方の食材をふんだんに詰め、観光客に好評だった。二〇一八年には歌手泉谷しげるさんのプロデュースで福島応援弁当「驛(えき)」を製作。いわき市産メヒカリなどを取り入れ、本県の食をアピールした。
 「『駅弁と言えば福島』と言われるよう、これからも愛され続ける商品を作り続けたい」と語る小林裕子社長(62)。古里の食文化や魅力発信への思いを一層強くしている。
■メモ
▽設  立=1924(大正13)年3月
▽社  長=小林裕子
▽従業員数=156人
▽住  所=郡山市久保田字郷花4の8
▽電話番号=024(956)0050