高品質な豆を自家焙煎した味わいを多くの人に知ってほしいと、コーヒー豆販売、カフェ経営を手掛けている。海外の産地選びなども徹底しており、愛好家からの評判も高い。地元企業・団体と連携し、食品開発を通して地域振興に貢献している。
中島茂社長(46)は二〇一三(平成二十五)年、郡山市亀田に自家焙煎工房を併設したコーヒー豆販売店「富久栄珈琲」を開き、事業を本格化。二〇一七年に法人化し、カフェも含めて六店舗を展開している。
栽培や品質管理を徹底している「スペシャルティコーヒー豆」を取り扱っていることが最大の売りだ。権威のあるコーヒー国際品評会「カップオブエクセレンス」の審査員を務める中島社長がケニア、エチオピア、ルワンダなどを直接訪れ、買い付けてくる。
焙煎技術を生かした「ビーントゥーバ-チョコレート」なども製造し、国際品評会で入賞している。郡山美味しい街づくり推進協議会の参加企業として、地元産ウイスキーや高級米とチョコを組み合わせた新商品開発も手掛けている。
中島社長は「コーヒーを通して世界を笑顔にするとの思いを胸に、今後も福島とアフリカをつないでいきたい」と熱く語る。
■メモ
▽設立(法人化)=2017(平成29年)4月
▽社長=中島茂
▽従業員数=33人
▽住所=郡山市亀田一丁目51の19
▽電話番号=024(953)7035