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第6回ふくしま産業賞 銀賞 ノーリン(喜多方) 林業多角化する手本

2021.01.28 23:41

 創業以来、植林から伐採処分、木質バイオマス発電など林業の多角化に関連企業と連携して取り組んでいる。森林資源を無駄なく活用することで、二酸化炭素の排出量を削減し、環境に優しい循環型社会の実現を目指している。

 製紙用チップ製造工場を整備し、建材以外にも木材を使用できる体制を構築した。二〇〇五(平成十七)年には産業廃棄物処理業の許可を受け、木材リサイクル事業に乗り出した。

 間伐で生じる未利用材を活用するため、グリーン発電会津を二〇一〇年に設立。二〇一二年には、国内で初めてFIT(再生可能エネルギー固定買取制度)の認定を受けた木質バイオマス発電所の営業運転を会津若松市で開始した。これまでに県内外合わせて八施設の開発を進め、総出力三万キロワットで六万世帯以上に電気を供給している。

 全国で集中豪雨による自然災害が相次ぎ、保水力を高める森林の整備が重要になっている。斎藤邦雄社長(67)は「グリーン発電会津をモデルに各地でバイオマス発電所が建設されている。国は二〇五〇年までに二酸化炭素ゼロの目標を宣言しており、まさに時代に合った事業となっている」と話し、社業のさらなる充実を誓っている。

■メモ

▽設立=1978(昭和53)年4月

▽社長=斎藤邦雄

▽従業員数=29人

▽住所=喜多方市慶徳町山科字宮前4780の7

▽電話番号=0241(24)2300