顧客の健やかな体づくりに貢献することを目標に、みそや甘酒などの発酵食品を製造している。
県ハイテクプラザ、琉球大医学部の益崎裕章教授と共同で肥満解消などを目指す甘酒「玄米オリザーノ」を開発、二〇一五(平成二十七)年から販売している。メタボリック症候群の改善などに効果があるとされる成分「ガンマオリザノール」含有の玄米が原料。困難とされる玄米をこうじ化する加工技術を確立し、製品を安定供給できるようにした。英科学誌「ネイチャー」の日本食特集で紹介された。
教育機関と連携した食育活動にも熱心だ。みそに興味を持ってもらおうと二〇一九年、会津若松市のザベリオ学園こども園で仕込み教室を開催した。さらに同年、郡山市の郡山女子大付属高食物科と連携し、生徒の夏休みの課題としてみそなどを活用したレシピ開発を実施した。優秀作品は会津若松、郡山両市の飲食店で販売した。
新型コロナウイルス感染拡大で体調管理への関心が高まる中、発酵食品以外の健康食品開発にも力を入れている。免疫力を高めるとされるニンニクを気軽に取ってもらうため、食後消臭化処理をした「翌日ニオイが気にならないにんにくペースト」を発売した。満田盛護社長(61)は「身近な食から顧客の健康づくりに尽くしたい」と意欲的だ。
■メモ
▽設立=1871(明治4)年4月
▽代表=満田盛護
▽従業員数=97人
▽住所=会津若松市大町1丁目1の24
▽電話番号=0242(23)1616