国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」達成に貢献するため活動している。「飢餓をゼロに」の実現に向け、持続可能な農業を推進しようと農林水産省の「有機JAS認証」を取得した。県内の農業高校では初めてとなった。
有機JASは農薬や化学肥料などに頼らず生産された農産物を認定する制度で、認められれば有機JASマークを表示できる。
取得に向け、二〇一八(平成三十)年から化学肥料を使わず農薬を散布しない「有機的管理」を栽培農地で実施。二〇二〇(令和二)年四月にSDGs推進チームの五人が管理を受け継ぎ、登録認証機関から認証を受けた。SDGsの内容を説明するポスターやステッカーを校内に張り出して、全校生の意識を高めている。
JASマーク表示可能な農産物は現在十一品目で、二〇二〇年はチンゲンサイとダイコンを作付けした。チンゲンサイは郡山市の自然食品専門店に出荷した。
班長の押山真子さん(18)=三年=は「安全安心な野菜を生産していることを多くの人に知ってほしい。地域の農家と連携し、持続可能な農業推進の力になるよう努力する」と夢を描いている。
◆課題研究班SDGs推進チーム◆
▽設立=1997(平成9)年4月
▽班員数=5人
▽住所=二本松市下長折字真角13(学校)
▽班長=押山真子
▽電話番号=0243(55)2121(学校)