県産食材を使った和菓子のレシピ考案や商品開発に取り組んでいる。本県のシンボルといえる猪苗代湖の水を素材にするなど、自然環境を思いやるユニークな発想がきらりと光る。
茶道の稽古で茶をたてる際、猪苗代湖の水を使い、清掃活動にも参加している。愛着のある湖の資源と県産食材を組み合わせて和菓子を作り、文化祭や市のイベントで提供したい-。二〇一九年度、県産品の新商品開発や販売活動を応援する県などの「ふくしまの未来を創るフクラム基金」に採択され、挑戦を始めた。
地元和菓子店の協力を得て出来上がった水まんじゅうのあんには、県産モモが使われている。郡山市ブランド米「あさか舞」の米粉や酪王牛乳を使った蒸しパン「和夢レット」も完成させた。
二〇二〇(令和二)年度は新型コロナウイルスの影響で活動が制約されているが、オリジナル商品の販売開始を目指す。
商品開発代表の今野美洸(みひろ)さん(17)=二年=は「和菓子を作る活動を通して、福島の食材は豊富だと分かった。県内外の人に県産品のおいしさを知ってもらい、風評の払拭(ふっしょく)につなげていく」と張り切っている。
◆日本文化部◆
▽設立=2000(平成12)年4月
▽商品開発代表=今野美洸
▽部員=40人
▽住所=郡山市桃見台15の1(学校)
▽電話番号=024(932)1714(学校)